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唐松沢 [登山]

静岡県の大谷崩れ・富山県の鳶山崩れと三大崩れと云われる、小谷村の稗田崩れの稗田山に近い赤倉山を源流とする唐松沢に行ってきました。

4月に山中に置き忘れたスキー道具の回収の為です。

この付近の沢は崩落が激しく、登山者もスキーヤーもあまり寄り付くところではありません。
その分自然が残されているところですが、人為的な自然破壊よりはさらに激しい山体崩壊が続いていて、痛ましいばかりの山容でした。

赤倉山から流れ落ちる滝ですが、「名もなき名瀑」です。
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大糸線中土駅から山中に入る道路を道なりに進むと、北野から道と合わさり、付近に稗田崩れの慰霊碑などが立っている小公園がありました。
この辺りに幸田文さんが小説「崩れ」の取材に何回と足を運んだそうです。
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ここから左折して金山沢上流に続く道に入りますが、とてもよく整備された舗装道路です。
舗装道路が砂利道に変わりしばらくすると金山沢を渡る金谷橋です。
吊橋ですが車両の通行可能です。
この下の金山沢を稗田崩れは土石流が走ったそうです。
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金谷橋から1キロほど進むと唐松沢の河畔に出て道路終点です。
下流の浦川(唐松沢と金山沢名合流して浦川)で砂防工事中のため、上流で土石流の監視をしている詰所がありました。

ここから唐松沢河床に入って行くと大きな砂防堰堤があり上流には出られません。
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駐車位置に戻って、砂防工事用の車道跡を進むと、唐松沢入渓地点です。
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「唐松沢第一堰堤」を超えると左側から大きな滝が落下していました。
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ゴム長靴に履き替えて本流を徒渉しましたが、膝上までの水かさがあり、ゴム長靴の中まで水浸しです。
唐松沢は遡行を楽しむ者もいるのか、赤ペンキやケルンが川原に追うことが出来ます。
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川原を歩き一カ所へつり、300mも進むと左側から荒れた沢が流れ下っていました。
これが今日の目標の沢です。
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再び本流を徒渉しますが、もう水浸しですから委細構わずです。
支沢を長靴履いて登って行きます。
これが最後一番苦労したところです。
右側に高巻して滑落の恐怖を感じながら、木に掴まりしばし上流を偵察しました。
赤い板が見えて間違いなくスキー板だと確信し、慎重に上流に出ました。
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巨石の沢を歩いて2か月と8日ぶりにわが手に戻りました。
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ストックも少し上方にありました。
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ビバークした地点から下方と開けた方向を望みます。
周囲の景色は一変していますが、前方の開けた景色はしっかり記憶しています。
あの時は朝日が昇った高妻音妻山が雲に頭をかくしています。
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川原で昼食を取りながら休憩し、下りは濡れるに任せて滝に打たれながら支沢を唐松沢に下りました。
本流も転倒だけには気を付けて全身ずぶぬれで越えてゆきます。
癒されるのは登る時には下の部分しか見えなかった「名もなき名瀑」です。
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唐松沢から道路跡に出て意気揚々と駐車場所に戻ってきました。
土石流監視詰所の監視員がスキー板を担いで帰ってきた私を見て驚いていました。

「あの沢は土石流発生頻度の高いところだ。まだ上部には雪渓が残っているから天気が良くても雪解けで土石流発生する。その為本流は清流になることはない」 「クマやカモシカがここまで何回も出没している」などと奥深い唐松沢の入渓地点の情報を教えてくらました。


監視員に写真を撮ってもらいました。
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濡れた着衣を着替えてさっぱりとした後、回収したスキーを積み込みます。
今日は林道歩きが長くなるのではと折りたたみ自転車も積んできました。


あまり上等なスキー道具ではありませんが、ここ数年私の夢を繋いで来てくれた道具です。
何と云われようと愛着は一番で、私の宝物となりましたね。
少し手入れをしてまた来季に備えたいと思っています。BC仲間からの祝福のメール、コメントなども嬉しい限りです。


満足感に包まれて金谷橋を渡って中土駅方面に下りました。

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コメント 2

こば

詳細レポありがとうございます。
しかし・・良く見つかりましたね!
もう執念としか言いようがありませんww
ところで、唐松沢に魚影はありませんでしたか?
堰堤が続いて遡上できないのかな?
by こば (2014-06-19 22:40) 

kamoshika-nagai

こばさん
ありがとうございます。
SugiさんのGPS軌跡がありましたから、場所の特定は問題ありませんでした。
それと「今日は一日かけて回収する」と云うゆとりを持って行動したので、焦りが無かったのも良かったですね。
支沢には雪渓も残っていたので危険はありましたが、私の執念が実ったというものです。
川原にペンキマークやケルンも見られたので渓流釣りや遡行を楽しむ者もいるのでしょうか。
それとも崩落個所の偵察が定期的に行われているのかもしれませんね。
唐松沢の上流源頭部ももまた崩落が激しいところです。
土石流監視員に「イワナはいるか」と尋ねたら「雨のたびに濁流になるから魚はいないじゃないかな」とは言っていました。
by kamoshika-nagai (2014-06-20 06:39) 

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